京都丸漬
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丸漬の思い
目に見えないものこそ、大切にしたい―

お漬物を選ぶとき、皆さんはお漬物のどこをご覧になりますか?
値段はもちろん、見た目の美しさや賞味期限などでしょうか。
確かにそういった要素が重要であるという事は、私共も常々感じております。
しかしながら、同時に、それは本質ではないとも思っているのです。

例えば、これから私共が漬物作りに使おうとしている『てんさい糖』。
ビートという野菜から搾り出した自然の砂糖なのですが、
一般的に使用されている上白糖と違って精製されていないので、
これを使うと、どうしても砂糖の薄茶色が移り、色がくすんでしまいます。
価格面からいっても、今までより高くなりますし一見良いところは、ないように思えます。
ではどうしてそれを使うのかというと、
見た目や価格以上に、この方が体に優しいという思いを感じるからです。

写真2体に良いか悪いか、ということは目に見えないことで、
何十年も先になってやっと分かったかな?というような、ほんの些細なことです。
でも、「たったそれだけの」けれども「とても大切な事」にこだわることが
これからを担う若い人たちや、その子ども達の健康を願う、
私共の役目だと思っております。

日々「人」に支えられています―

私が本当に嬉しいと感じるのは、丸漬にはとても良い人に集まっていただいているという点です。
平成19年の3月に滋賀県からS‐HACCP(食品自主衛生管理認証制度)という認定を受けましたが、
これもすべて工場で働いていただいている皆さんが、日々忙しい中で講習を受けて、
毎日記録をつけてくれたおかげで頂けたものです。
決して個人で出来るものではありませんし、工場の皆さんの高い志がなければ実現できませんでした。
丸漬の漬物は安心・安全である、そして漬物を作ってくださる皆さんの努力が
きちんとした形で認められたことがとても嬉しく、また感謝の気持ちでいっぱいです。

今、私が最もしたいことの一つに工場を改善するということがあります。
それは生産ラインを増やすという意味ではなく
例えば、休憩室はいちばん日当たりの良いところでゆっくりくつろげる環境にするなど
工場のみなさんに少しでもリラックスしていただくということが目的です。
何事もそうですが、作り手が心豊かでなければ
「おいしい」と感じられるものは生まれません。
そういった面からも、お客様に喜んでいただくためには、
まず従業員の方々に心から満足していただけなければなりませんし、
そのための、より良い環境づくりは私の責務だと思っております。

感謝と情熱をもって、今後もすすんでいく―
社是にもあります、この言葉をいつも心において
丸漬に関わってくださる全ての方と、
同じ気持ちでお互いに感謝し合える関係づくりが出来ればと思っております。

日本の食文化を守るために―

写真4私共が携わっている「食」(漬物)というのは、伝統的な和食に付随した
いわば、プラスアルファの部分です。
極端に言うと、無くても困らないものかもしれません。
けれども例えば、ぬか漬の中にある乳酸菌が体に良いと言われているように、
無くても困らないように思える「食」であっても、必要なものはたくさんあります。
特に和食の中には、日本人にとって大切なものが非常に多いと思っております。

しかし昨今、他国からの輸入量が増えたこともあり、
日本の食文化は大きく変化しました。

田畑を耕し、野菜を作るという日本人が昔から当たり前のようにしてきたことも、
だんだんと遠い存在になり、日本の大切な価値観が失われつつあります。
このすばらしい文化を守るためには、農家さんと一緒になって、
ものづくりの楽しさを今の若い人達に感じていただく努力が必要不可欠です。

ただ『野菜作り』とひとことで言っても並大抵の努力で出来るものではありませんし、
最近よく耳にする『有機栽培』も実現するためには手をかけ時間をかけ、
常に野菜を心から見つめ続けなければいけません。
しかし、そうして手をかけ時間をかけ、心をこめて出来た野菜は、
何ものにも変えられないものになるでしょうし、
その感動は若い人達にとってもかけがえのないものになると思います。

写真6 これも、決して私共だけの力で出来るものではありません。
農家さんと丸漬が一緒になって、お互いが良いものであると実感できる
安心・安全なものを残し、子孫に伝えていくことで
こんなすばらしい食が日本にあり、それを支える農業が大切だということを
伝えることが出来るのです。

私が農家さんに対して感謝と敬意を決して忘れてはならないと言い続けるのは、
ただ野菜をつくっていただいている方というだけでなく
大切な日本の伝統を守ってくださっている方でもあるからなのです。

人として生まれた以上、人に喜んでいただきたい―

私共の漬物づくりの根本にあるのは、何より
「人として生まれた以上、人に喜んでいただけるものを作りたい」という気持ちです。

損得ではなく、何がいちばん正しいのかという事を大切に、
「人」としてどうあるべきか、世の中のためにどうなれば存在価値があるといえるのか
食に携わるものとして、真摯に取り組んでまいりたいと思います。
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代表取締役 加勢 克己
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